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ファンタム電源用マイク

製作期間 : 2019年2月ごろ ~ 2019年3月ごろ

記事作成 : 2018年3月ごろ

最終更新 : 2018年3月ごろ

概要

PCでの通話は以前まで安いTRS接続のマイクと安いUSBオーディオを使用していましたが低いゲインと高いノイズに耐えられなくなり、 ちゃんとした環境を揃えることにしました。

オーディオインターフェースは購入しましたが、マイクは値段が高い上にヘッドセットタイプ(ヘッドウォーン?)の選択肢が少なく、自作することにしました。

結果的に安価で満足できるものが完成したため紹介します。

要件

回路

0から設計はスキルが足りないため先駆者の回路をほぼそのまま流用させて頂きました。

ShinさんのPA工作室 : ファンタム式パナ改マイクロホンの記事

回路図は以下になります。 流用元の回路図はこんがらかっていたので見やすいように書きなおすと原理はかなり単純で、 電源はR4~6で抵抗分圧、マイク内でソースフォロワ、C1とR2でHPF、Q1とR3で差動増幅と、基本回路のみで構成されていまいた。 設計できるとは言っていない

回路図

部品

名称 型番 購入場所
C1(0.1u) 50MU104MA13216 秋月
R2(100k) RG1608N-104-B-T5 秋月
R3(1k) RG1608N-102-B-T5 秋月
R4,R5(49.9k) RG1608N-4992-B-T5 秋月
R6(4.99K) RG1608N4991B-T5 秋月
J-FET 2SK2145-Y 秋月
マイク FLU-03A 秋月
XLR端子 NC3MXX サウンドハウス
ケーブル MVVS SP 0.2 サトー電気

制作

回路が小規模なためユニバーサル基板で作成しました。XLRのコネクタ内に仕込むので縦長です。以下がパターン図です。 パターン図

気分的にコネクタケースに一点GNDしてみました。

基板写真を以下に示します。 パターン図

外装

回路ができれば完成じゃないのがマイク制作のつらいところです(要出典)。 ECM周辺はHi-Zのためシールドに気をつけないといけないみたいです。 ECMの配線むき出しはまずいので外装を0.5mmの真鍮板で作りました。

制作途中の写真を取り忘れたので図で説明します。 外装制作手順

最後にケーブル周辺にホットボンドを流し込んで完成です。 完成写真が以下になります。 表 裏

ECMのケースがGNDになっているので特にケーブルのシールドとはんだづけしなくてもケースがGNDに落ちるようになっています。 裏面に隙間があるのは指向性を出すため(速度成分取り込み孔というらしい)です。

真鍮アミはダイソーで売ってたカス揚げを分解して切り出したもので、ブームアームはキャンドゥの「Free Wave Code」です。 カス揚げ Free Wave Code

ウィンドガードも自作で、食器用スポンジを薄く切って形をつくってから重ねて接着しました。 ウィンドガードのスポンジ(組み立て前)

ヘッドホンへの取り付けですが、ブームアームとヘッドホンをクリップで挟み込むようにしました。 ブームアームの取り付け

完成

全体図

定量的な評価はしていませんが、個人的に十分なゲインとノイズを得ることができました。指向性もちゃんとあるようです。

材料費

ざっくりとした材料費(購入当時・送料別)は以下です

名称 価格[円]
マイク 720
ケーブル 702
コネクタ等 350
その他電子部品 640
真鍮板 652
アミ・スポンジ等 432
合計 3496

まとめ

今回の工作は割と100円ショップをうまく使えたと思います。 初めて真鍮で工作しましたが、柔らかく、はんだも付くので便利でした。 材料はまだ残っているので今度は楽器録音特化のも作ろうかと考えています。

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